お客さまから「資料が見つからないのー。占ってもらえますか?」と連絡があって、久しぶりに失せ物占いをやったらやっぱり面白かったので、ちょこっとご紹介します。
失くしたものは、お仕事で使う資料をファイリングした黒の分厚いファイル。
「あんな大きいものがなくなるはずないんだけど、探しても見当たらなくて…仕事ですぐに必要なのにどうしよう!」と、大変お困りの様子でした。
この方は前にも「見つからないー!」とご連絡をいただいて、過去2回ほど失せ物をして差し上げたことがあります。
「え!また失くしたの?」と言いたいのをぐっと飲み込んで(お客さまですからね)、モノを失くした人への最初の質問をします。
「そのファイルを最後に使ったのはいつですか?」
「え?うーん。いつだったかな?夏より前だったかも」
「それって、普段はどこに置いてあるんですか?」
「えーと、適当に机の上とか資料置き場とか。でもそこはもう全部見たんです。もしかして家に持って帰ったかな?わからないよ〜」
ふむふむ。
そういえば昔、事務所勤務してた頃、超重要書類がなくなって冷や汗をかいたことがあったなー。
事務所の賃貸契約書や保険の契約書、会計士うんたらかんたらを綴じた赤の分厚いファイルが、ある朝忽然と消えていた。
私が管理責任者だっだから「なぜ!?」と焦りまくって、青くなりながら所長や副所長に「あの、もしかして、赤のファイル使いました?」と聞いて回っても「いや、知らない」と言われ、事務所中を上から下まで探し回ったところ、なんか全然関係ないところからひょっこり出てきた。
見つかったことの嬉しさで、その時はよく考えなかったけど、あれはきっと私を妬んだ人物の嫌がらせだったのですねー。「わざと」違う場所に隠されてたんですね。ま、昔のことなので今さらどうこうしようのない話ですが。
隠した人も、私があんなに必死になって探すとは思ってなかったんだろうな。
その件がきっかけとなって、その後、私は事業所全員を巻き込んで怒涛の4S活動(整理・整頓・清掃・清潔)を推し進めていくことになったのでした。
まさかそんな流れになるとはね。隠した人もビックリしたことでしょう。あはは!
あ、そうそう、失せ物占い。
サイコロで占いました。
「Mさんがお探しの黒ファイルはどこに有りますか?」
結果は、地水師(ちすいし)5爻。
あれれ、やっぱり隠されてる?(ドキドキ…)
地水師(ちすいし)は、地面の下に水ですから、表面は穏やかながら、腹に一物ある感じ。戦(いくさ)の卦ですが、策士な人にも出ます。
とはいえ、この卦を見ただけでは、どこにあるとも分かりません。
爻辞も見てみます。
「田(かり)に禽(きん)あり」
ほほう!これは…
「ありそうですよ〜!」
「えーホントに〜?どこですか?」
「きちんと区画が整理されてるところ」
なぜそうなるのかというと、田(かり)というのは、古代中国で王侯が狩をするために区画整理された狩場を意味しているから。
「田の字にきちんと整理されてるとこです。心当たりありますか?なんかそれっぽいところ」
「田の字?そうですか、探してみます!」
「ありますように〜!」と祈りながら待つこと数分…。
「ありました!」(やった!)
「どこにありましたか?」
「田の字って聞いたとき『ロッカー室かな?』と思ったんです。ロッカー室に行ってみたらダンボール箱があって、なぜかその中にありました。なんでだろう?」
隠されたんじゃね?とは言わず(笑、「見つかって何よりです〜!」と返すと、「ありがとうございました!」ということで、一件落着。
かわいい人は妬まれやすいので気をつけてください。
あと、天然な人(あなたもね!)。
失せ物占い、面白いです。