風地観(ふうちかん)は、文字通り観ること。観察、達観など。「観光」という言葉はこの卦の四爻「国の光を観る」から来ています。
「観は盥(てあら)いて薦(すす)めず。孚(まこと)ありて顒若(ぎょうじゃく)たり」とあり、観は、祭祀において手は洗い清めるがお供え物は捧げない。これが、誠実さに溢れて厳粛な態度である、と言っています。
観音様は、衆生の声をよく聞き、その生を観て人々を救うことから観世音菩薩というそうです。目で見る以上に、心の目で観ることの大切さに気づかせてくれる卦です。しっかり観ましょう。そしてよく考えましょう。長い目で観ることも大切。
風地観(ふうちかん)全体の恋愛運
見たり見られたりすることが多くなるかもしれません。身も心も洗い清めてきれいにしておきましょう。そして、恋愛とは相手を鏡として自分を観ることです。彼の瞳を見つめるほどに自分が見えてくるかも?あるいは何も見えないかも。彼を観るときは、言葉より態度を観察しましょう。
風地観(ふうちかん)初爻の恋愛運
童観(どうかん)。小人は咎(とが)なし。君子は吝(りん)。
風地観は、観察する。初爻は、子供がアイドルに憧れるように彼のことを見ています。憧れと恋愛は似ていますが、愛とは違います。彼のどんなところをリスペクトしていますか?そこをよく見つめてみましょう。子供のような憧れは大人の女性には似つかわしくありません。
風地観(ふうちかん)2爻の恋愛運
闚(うかが)い観る。女の貞によろし。
風地観は、観察、見渡すこと。二爻は、家の中にいて門の隙間から外の世界をうかがい観ます。これはちょうど女性が自分の道を守っているようで、良いことだと言っています。そう、家の中からそっと彼の様子をうかがい見る。そのぐらいの距離感がちょうどいいのです。
風地観(ふうちかん)3爻の恋愛運
我が生を観て進退す。
風地観は、観察すること。三爻は、これまで自分が生きてきた道を振り返って、それを行動の指針にしています。自分の過去の恋愛経験を客観的に見るのは、簡単ではないし、辛い気持ちになることもあるかもしれませんが、もっといい恋をするためには欠かせません。自分の内面を観察して一歩前進です。
風地観(ふうちかん)4爻の恋愛運
国の光を観る。用いて王の賓(ひん)たるに利(よ)ろし。
風地観は観察、観ること。四爻は、五爻の君主にお仕えして国の光を観ます。王の賓客として厚遇され、自分の力を王のために役立てます。よいときです。「まさか…」と思うような人から声をかけられて、告白されるようなことがあるかも。迷ったときは「自分にはその価値がある」と、何度も何度も自分に言い聞かせてください。
風地観(ふうちかん)5爻の恋愛運
我が生を観る。君子咎(とが)なし。
風地観は観察、達観。五爻は、自分の人生を振り返っています。三爻でも内観しましたが、さらにレベル高く自分を見つめています。自分の良い面と悪い面、どちらもよくわかっていますね。恋愛も達人レベルかもしれません。パートナーも君子ですから、ありのままのあなたを受け入れてくれるでしょう。
風地観(ふうちかん)上爻の恋愛運
其(そ)の生を観る。君子咎(とが)なし。
風地観(ふうちかん)は観ること、内観。五爻の「其(そ)の生」とは、生きとし生けるものすべての生のこと。そのような達観した視点で見ています。彼の強い面も弱い面も、カッコいい部分もグダグダでダメな部分も、全部を含めて受け入れ、愛することのできるあなたなのでしょう。息もぴったりの2人です。