風水渙(ふうすいかん)とは？
風水渙(ふうすいかん)は、水☵の険難を、風☴の優しさで吹き散らすという象です。
「渙(かん)は亨(とお)る。王、有廟(ゆうびょう)に仮（いた）る。大川を渉るに利あり。貞に利あり」とあり、願い事は叶います。王様が先祖の霊を祭るため、霊廟を訪問します。大川を渡るような大冒険も上手くいく。道をよく守るのが良い、と言っています。
渙(かん)は氷が解け割れる意味があります。人間関係の悩み、ちょっとヘビーな家族の問題なども解消できるかもしれません。長く苦しんできた人には、困難から解放される嬉しいときです。
風水渙(ふうすいかん)全体の恋愛運
王様が廟に至るのは、散り散りバラバラになっている心を一つにまとめるためです。心を一つにすることができれば、大きな川を渡るような大冒険もきっと上手くいくでしょう。これまで悩み、苦労してきたことがここから解消していく運気です。ここから一気に関係が進展していく、ということもあるかもしれません。散り散りになりやすい時でもあるので、掴んだその手はしっかり握って離さないこと。
風水渙(ふうすいかん)初爻の恋愛
用(もっ)て拯(すく)うに馬壮(さか)んなり。吉。
風水渙は険難を吹き散らすとき。初爻は、力があって足の速い馬が助けに来てくれます。自分には力がなくても、パートナーに助けてもらって困難から抜け出せるでしょう。彼は有能で役に立つ男です。彼を頼ってください。そのためにいるのです。
風水渙(ふうすいかん)2爻の恋愛運
渙(かん)の時。其の机(き)に奔(はし)る。悔い亡ぶ。
風水渙(ふうすいかん)は険難を吹き散らすとき。二爻は、まさにその時です。机(き)とは、自分が寄りかかって少しホッとできるところ。彼の元へ走っていって、ちょっと肩を貸してもらって安らぎましょう。頼りになる人です。願いは叶い、後悔はなくなります。
風水渙(ふうすいかん)3爻の恋愛運
其の躬(み)を渙(ち)らす。悔いなし。
風水渙は、艱難を吹き散らすとき。三爻は、バラバラになりそうなところを捨て身の覚悟で救いにいきます。自分も困難、相手も困難という状況かもしれませんが、彼を助けることで、後に自分も救われることになりそうです。後悔することはありません。
風水渙(ふうすいかん)4爻の恋愛運
その羣(むれ)を渙(かん)す。元(おお)いに吉。渙(かん)して丘(きゅう)有り。夷(つね)の思う所に匪(あら)ず。
風水渙は風のやさしさで困難を吹き散らします。この四爻は、君子と共にあって離散する天下を救う任に当たる方です。恋愛ですと、彼と一致協力して普通の人には思いつかないような大事業を成し遂げるようなとき。それが多くの剣難に陥っている人たちの助けになります。そして、彼の右腕となって力を発揮することはあなたの喜びとなるでしょう。
風水渙(ふうすいかん)5爻の恋愛運
渙の時、其の大號(だいごう)を汗(かん)にす。王居(おうきょ)を渙(ち)らして咎(とが)なし。
風水渙は風の優しさが険難を吹き散らす。五爻は、国内が散り散りバラバラになっているところに、王様が大号令を発して困難を吹き飛ばします。王様が財産を分け与えて咎なしですから、彼から何か素敵なものを受け取ることになるのかもしれません。問題は散り失せるでしょう。
風水渙(ふうすいかん)上爻の恋愛運
其の血を渙(ち)らす。去(さ)りて逖(とお)く出づ。咎(とが)なし。
風水渙は良くも悪くも散っていくとき。上爻は、血の困難を吹き散らします。とても遠くまで逃げ去ることができました。害のあるもの、血なまぐさいことからは離れ去るに限ります。身の安全が第一です。これまで大変でしたね。お疲れ様でした。困難は遠ざかり、今後は静かに過ごせそうです。