雷地豫(らいちよ)とは?
雷地豫(らいちよ)は、雷☳が地☷を出て鳴り響く春雷のイメージです。冬の間、地面の下に潜んでいた雷が時機を得て、地上に奮い出てきます。これから大活躍。パーティーの始まりです。
「豫は侯(こう)を建て師(し)を行(や)るに利ろし」とあり、何かを始めるのによいとき。「侯(こう)を建て」というのは、先頭に立つべき人に立ってもらうこと。「師(し)を行(や)る」とは開戦することです。これまでに準備をしてきたことが整って、いよいよ出発です。楽しみですね。
雷地豫(らいちよ)の恋愛運
楽しみや喜びの多いときです。積極的、行動的になることでよい状態になるという卦。これまで冬の時代を過ごしてきたという方は特に、これから麗しい春の到来を心から楽しむことができるでしょう。彼から雷のように熱烈なアプローチがあるかも。
雷地豫(らいちよ)初爻の恋愛運
鳴予、凶。
雷地豫は喜び楽しむ卦。初爻は、自分には力がないのだけれど、才能ある方の恩恵で楽しい時間を過ごしています。また、その喜びを周囲に鳴り響かせています。まだ始まったばかりですから、嬉しくても慎んで、信頼の上に成り立つ喜びを目指していきましょう。予断を許さない状況です。
雷地豫(らいちよ)2爻の恋愛運
石に介す。日を終えず。貞吉。
雷地豫(らいちよ)は、喜びと楽しみの卦。二爻は意思を強く持ち、他人に依存することなく、自分のやるべきこと全うします。そして、終日油断しません。最後まで道を守って吉。楽しさに溺れないしっかりした人です。恋愛の楽しさにも溺れないのです。
雷地豫(らいちよ)3爻の恋愛運
盱(みあげ)て予(たの)しむ。悔ゆること遅ければ悔い有らん。
雷地豫は楽しさが鳴り響くとき。三爻は、人の楽しみを羨んで自分の喜びをないがしろにしています。媚びたり機嫌をとったりすることは相手のためにもよろしくありません。速やかに自分中心に改めましょう。人生の主役は誰でもないわ・た・し!
雷地豫(らいちよ)4爻の恋愛運
由(よ)りて予(たの)しむ。大いに得るあり。疑う勿(なか)れ。朋(とも)盍(あ)い簪(あつま)る。
雷地豫は、悦楽。パーティーの準備が整いました。四爻は集まって楽しみます。たくさんの人から頼りにされるような立派な方です。疑いは厳禁。あなたのことも喜んで迎えてくれます。もしくはあなたがパーティーの花形なのかな。一緒に人生を楽しんでいきたいと思っているでしょう。
雷地豫(らいちよ)5爻の恋愛運
貞(てい)にして疾(や)む。恒(つね)にして死せず。
雷地豫は、喜び楽しむ象。五爻はその楽しむ時に憂いています。真面目すぎて楽しめないのかな?憂うることが慢性化していて、いつも自分を憂い続けています。常にそうなのですが、死んでしまう程ではありません。みなで寄り集まって「さあ楽しもう!」というときに楽しめないのは残念なことです。
雷地豫(らいちよ)上爻の恋愛運
冥予(めいよ)す。成りて喩(かわ)り有れば咎(とが)なし。
雷地豫は、楽しみと喜び。上爻は、夜遅くまで逸楽(快楽をむさぼり気ままに遊び暮らすこと)に耽(ふけ)っています。心の敵を討ち取って、生き方を変革すれば問題はなくなります。ただ楽しいだけでは、長く続く良い関係を築くのは難しいのですね。自分の人生を生きることが喜びにつながる道です。
雷地豫(らいちよ)のまとめ
雷地豫は熱意、情熱の卦です。仕事でも恋愛でも趣味でも、熱意と情熱があるならばきっと夢中で取り組んで人もうらやむほどの良い結果を得られるでしょう。
熱意がどこから生まれてくるのか、考えてみると不思議なのですが、やはり人との関わりの中から生まれてくるように思います。
そんな気持ちを呼び起こしてくれる人とのご縁は大切にしたいものです。