山火賁(さんかひ)とは?
賁の字の上部の3つの十は、光が反射してキラッキラッ✨と輝くその✨(←キラキラ)を表しています。輝く美しい貝の意から、飾るということを意味します。貝がキラキラと輝くとき、貝そのものが光を発している訳ではないのですが、でも美しく輝いているんですよね。不思議ですね。
「賁(ひ)は亨る。小しく往く攸(ところ)あるに利(よ)ろし」
賁のとき、飾ることで願いは叶う。しかし大げさに飾るのではなくて、少し飾ることでとても上手くいく。
ある人が「自分は心の中が醜いんです」とおっしゃっていたんですけど、人の本質は「無」なので「醜い」も「汚い」もないはずなんですよね、本来は。それでも「醜い」と考えてしまうのは、その人が深い部分で美しさを育んでいるからなのかもしれません。
たとえある時期、嫉妬と怒りにまみれていたとしても、そこから立ち上がろうとする人は強くて美しいと思うのです。
山火賁(さんかひ)全体の恋愛運
恋愛を占ってこの卦をいただいたときは、ぜひ飾りましょう。どんなに美味しいお料理でも見た目が不揃いだったり、貧相な欠け茶碗で出されたら興醒めですよね。見た目も味のうちです。「味はいいんだよ!」と言われても店内の装飾がめちゃくちゃでは食欲もなくなります。少しでも自分を魅力的に見せる方法を考えて実践してみましょう。
山火賁(さんかひ)初爻の恋愛運
その趾(あし)を賁(かざ)る。車を舎(す)てて徒(かち)す。
山火賁は、美しく飾る。初爻は足を飾ります。お気に入りの靴を履いて、車には乗らず歩いていきます。見栄を張る必要はありません。賢いフリもいりません。そのままのあなたで十分素敵です✨
山火賁(さんかひ)2爻の恋愛運
其の須(ひげ)を賁(かざ)る。
山火賁は、飾り、装飾の道、内面の美などを表します。二爻は、ひげを飾ります。まだ実力不足のようです。見た目の美しさは大切ですが、本質的な美しさ、内面の美しさも大切です。人をうらやむよりも、自分が持っている良いものに注目してみましょう。あなたの中にも必ずあります。美しい宝石が。
山火賁(さんかひ)3爻の恋愛運
賁如(ひじょ)、濡如(じゅじょ)。永貞。吉。
山火賁は、美しく飾ること。三爻のあなたは、朝露をまとった薔薇のような美しさです。心の中まで潤って美しいとき。その美しさは本物。永く続く喜びです。この爻に出会うと「露と答へて消えなましものを」の歌が心に浮かびます。「かれは何ぞ?(あれはなあに?)」と私も聞いてみたい。
山火賁(さんかひ)4爻の恋愛運
賁如(ひじょ)皤如(はじょ)、白馬翰如(かんじょ)たり。寇(あだ)するに匪(あら)ず婚媾(こんこう)せんとす。
山火賁は飾ることについて。四爻は白く飾ります。白い馬が飛ぶような速さで駆けてきます。賊かと思ったら、白馬の王子でした。彼は純粋で嘘のつけない方のようです。本気であなたのことを思っています。
山火賁(さんかひ)5爻の恋愛運
丘園を賁(かざ)る。束帛戔戔(そくはくせんせん)。吝(りん)なれども終に吉。
山火賁は飾ること、美しくあること。五爻は生活の場である田畑を整えます。質素です。ケチと思われるかもしれませんが、最後には吉。毎日を丁寧に暮らすことが心の豊かさ、ひいては人生の豊かさをもたらすのかもしれません。ささやかな愛情表現がしみじみ嬉しいとき。
山火賁(さんかひ)上爻の恋愛運
白く賁(かざ)る。咎(とが)なし。
山火賁は、美しく飾ることの道。上爻の「白くかざる」とは、飾りをすべて取り払った状態。虚飾を廃したことで、本来の美しさが輝きます。飾らないことが飾りになるとき。何も悪いことはありません。普段隠れている本来の自分、飾らない自分本来の魅力が高まるとき。