雷と風が互いに影響しあって勢いを増して行くのが風雷益。陽のエネルギーが帰ってくることで、豊かさと活力が増していきます。あふれる利益を得られる嬉しいときです。
風雷益(ふうらいえき)とは?
風雷益(ふうらいえき)とは、元々、天地否(てんちひ)だったものを、「天」が陽爻3本のうち1本を、「地」に与えたことで、天は風になり、地は雷に変化して、風雷益になりました。
陽のエネルギーが帰ってくることで、豊かさと活力が増していきます。積極的に動くことで利益を得られるでしょう。
「利益」と言うと、商売に関係ありそうですが、商売だけではありません。
風雷益(ふうらいえき)には「公益」という意味もあって、公のための事業を行うのにもよいと言われています。
お仕事は活気にあふれて忙しいとき。上司や先輩からの引き立てもあり、予想以上の成績を上げることができるでしょう。
往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。大川(たいせん)を渉(わた)るに利(よろ)し。
益のときは何をするのも良い。大きい川を渡るような大事業を行っても上手くいくとあります。
雷と風が互いに影響しあって勢いを増して行くのが風雷益。
この「益」の字は、上の部分は「水」を横に向けた形で下の部分は「皿」ですね。これは、お皿に水が溢れんばかりに入っていて、たっぷりに満たされた状態を表しています。
お金であれ、知識であれ、助けてくれる人であれ、あなたに必要なものは十分に与えられ活動することでさらに増していくでしょう。この機を逃す手はありません。積極的に取り組んで、満ち溢れる利益を受け取っていきましょう。
そのことであなたの周りの人も満たされていきます。
風雷益(ふうらいえき)全体の恋愛運
増収増益のおめでたい卦。恋愛にも大吉です。希望に溢れています。彼からの心遣いやプレゼントなどあり、物質的にも精神的にも満たされるでしょう。
また、男女ともに友人が多く、家族はもちろんのこと大勢の人たちから応援され、祝福される2人でしょう。結婚式もゴージャスなものになりそう。
風雷益(ふうらいえき)初爻の恋愛運
用って大作(たいさく)を為すに利ろし。元吉(げんきつ)。咎(とが)なし。
風雷益は、愛が満ちるとき。そして、その愛を受け取るときです!初爻は、大きな仕事に取り組むのがよいとあります。大吉です。あなたが向かおうとしていることには、何の問題もありません。想像以上の大きな愛を得られるでしょう👍
風雷益(ふうらいえき)2爻の恋愛運
或いは之を益す。十朋(じっぽう)の亀も違う克(あた)わず。永貞にして吉。王用って帝に享す。吉。
風雷益は愛に追い風の吹くとき。大変高価な亀の甲羅で10回占っても間違えようのない大吉です。あなたの敬虔で明るい心が桁違いのラッキーを引き寄せるでしょう。周囲からの応援もあります。彼はあなたに惜しみなく与えたいと思っているようです。末永くお幸せに!
風雷益(ふうらいえき)3爻の恋愛運
之を益するに凶事を用う。咎なし。孚(まこと)ありて中行。公に告げるに圭(けい)を用う。
風雷益は愛が満ち溢れる卦。トラブルに見舞われるかもしれませんが、これは2人で乗り越えることで益を得られるため咎なしです。誠実でおだやかな愛に助けられるでしょう。圭とは宝石のことで、真実や誠の心を象徴します。なので圭を用いて公(おおやけ)に告げると言うことは…もしかして…^^
風雷益(ふうらいえき)4爻の恋愛運
中行(ちゅうこう)。公に告げて従わる。依(よ)りて國を遷(うつ)すことを為すに用うるに利ろし。
風雷益は、ビッグチャンス到来のとき。愛に追い風が吹きます。言葉以上に思いが伝わるようことがありそうです。長い間しがみついていたものを気持ちよく手放すことができて、そのことがあなたにあふれる愛と幸せをもたらすでしょう。後ろを振り向かずジャンプして吉。
風雷益(ふうらいえき)5爻の恋愛運
孚(まこと)ありて恵心。問うこと勿(なか)れ元(おお)いに吉。孚ありて我が徳を恵とす。
風雷益は、あふれる愛。彼には誠実さがあり、あなたを慈しむ心があります。占う必要がないくらい何もかも上手くいき、願い事は願ってもないほどに叶います。あなたも誠実にそのあふれる愛を受け取ってください。とてもめでたい!
風雷益(ふうらいえき)上爻の恋愛運
之を益する莫(な)し。或いは之を撃つ。心を立つること恒(つね)勿(な)し、凶。
風雷益は良きものが溢れるほどに行き渡る盛運。ですが上爻はこの恩恵に浴することができません。それどころか攻撃を受けて、心折れています。悲しいことです。パートナーに与えてもらうことだけでなく、自分は何を与えられるかを考えてみましょう。
風雷益(ふうらいえき)のまとめ
風雷益には、公益の事業という意味があります。
上に立つ人が自分の持っているものを下の人達に分け与える、そのことで全体が益されるのですね。
逆に、上に立つ人が自分の持っているものを独占し、さらに下から取り上げると、これは天地否(てんちひ)になります。
易って面白い。与え、受け取ることで豊かな愛が実現します。