天と地が美しく調和した理想の状態。ちょうど太陽と地球のように、それぞれがくるくると回りながら美しいダンスを踊るのです。
*画像は Sputniknews より。
「泰(たい)は、小往き大来たる。吉にして亨(とお)る」
とあります。これまでの不幸はさらりと消え、思いもしなかった幸運が到来する兆です。願い事は易々と成就するでしょう。すべてが安泰で何の心配も要りません。
地天泰(ちてんたい)全体の恋愛運
太陽と地球は、それぞれ単体では命を生み出すことはできませんが、地球が太陽の光と熱を受け入れることによって、地上には生命が誕生し、永遠に循環し続けます。彼の愛を100%受け入れることで、あなたは一層美しく輝くでしょう。
地天泰(ちてんたい)初爻の恋愛運
茅(ちがや)を抜くに茹(じょ)たり。其の彙(たぐい)を以てす。征(ゆ)けば吉。
地天泰は、美しく調和するとき。初爻は、類は友を呼ぶという感じで良いことや良い人が連なって次々とやってきます。友人からいい人を紹介されたりなど、ご縁が広がっていきそうです。上昇運があります。進んでいって吉。
地天泰(ちてんたい)2爻の恋愛運
荒(こう)を包(い)ぬ。馮河(ひょうが)を用(もち)う。遐(とお)きを遺(わすれ)ず。朋亡ぶ。中行に尚(たっと)ばるるを得(う)。
地天泰は、陰陽和合と平和の象徴。二爻の君子は荒ぶる心を内に包んだ、冒険心のある人です。たとえ遠くにいてもあなたのことを忘れません。友人よりも財産よりもあなたを大切にします。中庸の徳を備えていて尊敬できる方です。
*「遐」の解釈は、東洋文字文化研究所のコラムを参照しました。
地天泰(ちてんたい)3爻の恋愛運
平(たいら)にして陂(かたむ)かざる无(な)く、往(ゆ)きて復(かえ)らざる无し。艱貞(かんてい)なれど咎(とが)无(な)し。恤(うれ)うる勿(なか)れ、其れ孚(まこと)なり。食に于て福(さいわい)あり。
地天泰は、陰陽のバランスがよく安泰なとき。平らなものがいつか傾くように、行ってしまったものもいつかは帰ってきます。万物は流転す。苦労があるかもしれませんが、咎められるようなことはありません。心配することに意味はありません。ただ真(まこと)の心でいてください。食事に誘われるかも?その誘いはぜひ受けて。とても良い流れの中にいます。
地天泰(ちてんたい)4爻の恋愛運
翩翩(ぺんぺん)富まず。其の隣(とな)りを以てす。戒(いまし)めずして以て孚(まこと)あり。
地天泰は、天下泰平のとき。四爻は、蝶がひらひらと舞って辺りを彩るように、自分の富を独り占めしようとはせずに、周囲にふり撒きます。窮屈な戒律ではなく、孚(まこと、無私)の心に従って行動します。自由を謳歌していますね。
地天泰(ちてんたい)5爻の恋愛運
帝乙(ていいつ)、妹(まい)を帰(とつ)がしむ。以て祉(さいわい)あり元吉(げんきつ)。
地天泰は地上に平和がもたらされるとき。五爻は帝が大切な女性を妻として迎え入れます。とてもおめでたいことであり、大吉です。思っても見なかったほどの成功と幸福がやってくるでしょう。
地天泰(ちてんたい)上爻の恋愛運
城、隍(ほり)に復(かえ)る。師を用うる勿(なか)れ。邑(むら)より命を告ぐ。貞なるも吝(りん)。
地天泰は国家安泰のとき。上爻は、お城だったものがただの隍(ほり)へと帰してしまいました。2人の関係が形骸化しています。彼と戦わないこと。私利私欲で何かを訴えても相手の心には届きません。たとえルール違反は何もしていなかったとしても褒められた態度ではありませんね。
地天泰(ちてんたい)のまとめ
この地天泰(ちてんたい)の卦は、強くて硬いものの上に柔らかくてしなやかなものが乗っている象です。私の中では、バレエの女性と男性が一緒に踊るパ・ド・ドゥのイメージです。
この解説もマイヤ・プリセツカヤの踊りを眺めながら書いていたのですが、マイヤが美しすぎて書けなくなったので、途中で見るのをやめて書くことに集中しました。
マイヤのバレエはどれもこれも完璧で素晴らしいのですが、私が好きなのはボレロを踊るマイヤです。そして、そのフィナーレが好き。
踊りが終わった後に観客にお辞儀をするのですが、その最後あたりで振付師のベジャールが舞台に登場するのです。そして、ベジャールがマイヤの手を取ると、マイヤがベジャールに対して深々とお辞儀をするのですね。
そのシーンがとても好きなのだ。
だからなんだと言われると困るんだけど、でも好きなのよね。