彼と付き合って5年4ヶ月。離婚歴のある女性からのご相談です。
半月ほど前に彼と喧嘩して、一旦は男性から連絡があったものの、女性の方が「忙しい」という理由で会うのはお断りしたとのこと。
そしてその際に「私と結婚してもいいと思えるようになったら、連絡をして」と伝えたそうなのですが、その後連絡が来なくなり、私は大切に思われている?というご相談です。
これ…ご相談者様にはお伝えしなかったんですけど、この言い方だと男性には「あんた、私と結婚する気ないよね?二度と連絡してくんなや!ボケェ!」ぐらいに聞こえている可能性があります。
女性は自分が強いので男性も同じくらい強いと認識している方が多いのですが(あるいは恐れていたり)、ほとんどの男性はガラスのハートの持ち主あるいはメンヘラだと思って接した方が致命的な失敗は避けられるように思います。(参照:「硝子の少年」〜僕の心はひび割れたビー玉さ〜)
自分は割り箸で作ったゴム鉄砲で「パチン!」と撃ったぐらいのつもりでも相手はマグナムで打ち抜かれたぐらいの痛手を負っていたりするんですよ。
それでも優しい男性だとニコニコしてたりするんですよ。血をだらだら流しながら…。(こわ〜い!ホラーじゃ〜!ごめんねダーリン!)
それはさて置き、
ご相談の件について占った結果、水風井(すいふうせい)五爻と出ました。
水風井というのは、井戸をあらわします。
井戸というと、なんだか地味な印象を受けてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
乾燥した地域に住む人たちにとって、井戸はどれほど重要で大切なものでしょうか?
実は、今回この卦が出たときちょっとびっくりしました。
なぜなら、この彼はムスリムだということだったので、もしかしたら乾燥した国からいらした方なのかな?と思って。
彼の出身国はうかがってませんが、イスラム教徒の多い国というとやはり中東とか砂漠のある国をイメージするじゃないですか。
だとしたら、彼にとってご相談者様は「大切な人」どころか「生きていくのに必要な人(君がいなきゃ死んじゃう!僕の心は干からびた一本の草!)」ではないかと。
彼女が存在していることで彼は潤され、日々癒されている。
そんなことを易は告げてきているのではないかと思ったのです。
それで、彼の方にもいろいろ事情がありそうです。
「彼はムスリムで、出身国に配偶者が3人います。事情があり、母国を離れて日本に永住しています」とありました。
出身国に奥さんを残して日本に永住というのは、恐らくかなり難しい選択をして今に至ったということではないかと推察いたします。
それで「子供がいるからもう結婚はしない」とおっしゃっているそうなのです。
うん、難しい。
しかし、喧嘩したときには「(君は)奥さんじゃない」と言われ、相談者様は「差別される感じがとても辛い」とおっしゃっています。
えーっとですね。
いちいち真に受けなくていいんですよ。
喧嘩してるときの発言はいちいち真に受けない。
勢いで言ってるだけだから。
本心は「君がいなきゃ死んじゃう!」です。
そして「僕の心はひび割れたビー玉さ」です。
本国に奥さんを3人残してきているということがどんな感覚なのか、ムスリムでも男でもない私にはちょっとわかりかねますが、女性の視点で言うと3人の娘を異国に置いてきたという感じなのかな?(最近は子供を産まない選択をされる女性もいらっしゃるので、その場合は愛猫とか愛犬とか愛しく切なく思っているものでお願いします)
だとしたら、日本で新たに子供を持つことは躊躇するかもしれませんね。
自分だけ幸せになっていいのかな?と罪悪感がわくかも。
また離れることになったらどうしよう?と心配もするかも。
でもこれは私の感覚なので、その彼が何をどう思っているかはわかりません。
本当に、本心はちゃんと聞いてみないとわからないし、ちゃんと聞いても正直に言うかもわかりません。
ましてや喧嘩のときなんて、言ってる本人も何を言ってるかよくわからないまま言っていたりするのです。
あなたもそんなことが絶対にないとは言い切れないでしょう。
人間は愚かなのです。(もちろん私も)
結婚に関して、ご相談者様は「彼と結婚したいかと聞かれると答えに悩みます」ということでした。
ただ、今回「私のことを大切に思ってる?」という問いかけに対しては水風井(すいふうせい)五爻をいただきました。
ですから大切に思われているのは間違いないと判断して、ご相談者様には焦らずゆっくり愛を育てていって欲しいということ、いずれ結婚の可能性も高い(之卦地風升(ちふうしょう)です)ということをお伝えしました。
幸せになって欲しいですね。