サイトからお申込みいただきました。20代女性のご相談です。
「婚約者の彼がいますが、その彼の浮気癖がひどく(友人曰く昔からの様です)、〜中略〜このまま結婚して幸せになれるのか?幸せな未来にするためのアドバイスをください」というご相談でした。
ん?
婚約者なのに浮気癖?
しかも「お互いに浮気公認」とありました。
んん?ゴシゴシゴシ…←目をこする音
何度見返しても「婚約者が浮気」と書いてあります。
それは…慰謝料をぶんどってゴミ箱にドーン!!の案件じゃないの?と思いつつ読み進めると、
「少しの愛情と依存と情があり離れられませんし、別れたあとが想像できません」とあります。
う、うーん。そうなのね?
そして「結婚したら浮気はしない」と、当の彼は言っているそうなのですが、どうなんでしょう?
ご相談者の望む幸せな未来はどうしたらやってくるのでしょう?
さっそく易に訊いてみます。
易の結果は、山雷頤(さんらいい)2爻でした。山雷頤(さんらいい)は養いの道です。
2爻は、「顚(さかさま)に頤(やしな)う」とあり、これは「本来養うべきものが逆に養われている」という意味です。
これを、今回ご相談の件に当てはめてみると、本来婚約者を安心させ誠意を持って養うべきは男性のすることなのに、それが逆になっていると読めます。
「私は金も力もあり、信頼できる大人の男ですから、どうか安心して私のところに来てください」と宣言して、行動で証明して女性を説得するのは男性の仕事です。
それが逆転して「結婚したら浮気をやめる」と変な話になっています。
これは「経(つね)を拂(はら)う」、つまり「道に外れている」とあり、「征けば凶」とあります。
このまま進むのはよろしくないという意味です。
(易よ…もう少し希望を持たせるような事を言ってくれればいいのに、これをメールで伝えるのは私なのだよ)
ご相談者様には、このまま(今の状態のまま)彼と結婚しても、浮気は治らない可能性が高いこと、「結婚したら浮気はしない」という言葉は信用しない方がいいということをお伝えしました。
しかしこれでは何の解決にもなりません。
浮気性の彼と別れられないのは彼女なのです。
ですから、あなたも彼に条件を出してみては?とアドバイスしました。
「あなたのことは好きだし結婚もしたいけど、私は結婚するなら浮気をしない人がいいと思っています。だから浮気をやめてくれないなら結婚しない」という感じで彼に伝えてみては?と。
すると、すぐにお返事があって「(アドバイスの件は)既に試し済みです」とのこと。
そして、効果はなく同じことの繰り返しになって浮気公認に至ったそうです。
そうなんだ。
最初のメールで「浮気公認」とあったから、立場が弱くて言い出せない感じの女性なのかなと心配してたのですが、そういう感じではなかったようです。
きちんと言えているのね。そこはちょっと安心。
たまに浮気の相談を受けるのですが、男の人がなんで浮気するのかは結局よく分からないままです。(最近は男性に限りませんが)
単なる快楽の追求とは違うようだし、今回のように「公認」となると「スリル」とかそういうのでもないだろうし。
一人じゃ満足できないという感じなのかな。
ま、次々と領土開拓するのは男の性ということで。(注:繰り返しになりますが最近は男性に限りません。だから人間の性と言った方がポリコレ的にはいいかもね)
ところで、今回の件で「おお!」と思ったのが、「逆転している」のところ。
ご相談者様によると、「逆転している…思い当たる節が多々あります。結婚の挨拶も彼の親御さんから先にしましたし、私の希望で苗字は私の姓にする予定です」とのことで。
またしても易、まったく想定もしていなかった所を当てています。(注:私の易は変な当たり方をします)
易の世界の結婚観・男女観は現代の感覚からすると、昭和臭どころか旧石器時代です。
「男は強くて堅いもの、女は弱くて柔らかいもの」という感じですから。
そしてそれが逆転するのは凶だと言っているのです。
現代の強い女性には受け入れ難い話かもしれません。
私も社会における不平等はそのままにしておくのは良くないと思っています。
性別によって自分の生き方が制限されるのは良くないですよね。
でも恋愛関係では、ダーリンには強くあって欲しいし、いざというときは守って欲しいのよね。
そこをごっちゃにすると話がややこしくなるのかな?
現代の女性は考えることが多くて疲れちゃうのよね。
ともあれご相談者様は、自分の感覚に自信が持てなくなってきていたところにストレートな易の占断にすっきりかつ安心していただけたようで、私も安心しました。
そうね。自分の感覚を信じて「嫌なものは嫌」。それでいいのよね。
誰が何と言おうと嫌なものは嫌。それが私。
なのね。