さて、今回のご相談。
「私が転職した職場で知り合い1年ほど片思いです。職場での関係性は良好です。職場では仲良しなので両片思いな気もしますし、ただ単に気の合う同僚と思っているのかもしれません。連絡先などは交換していませんので職場以外での接触はありません」
おお。始まりの予感。
「相手は既婚者です。子供はいません」
ふむふむ?
「私はシングルで子持ちです。よろしくお願いいたします」
そうなんですね…。
では、さっそく易に聞いてみましょう。
艮為山(ごんいさん)上爻と出ました。
艮為山は、文字通り「山」を意味します。「動かざること山の如し」の山です。
卦辞には「其の背に艮(とど)まり、其の身を獲(え)ず」とあり、これは「背中に気持ちをとどめて、自分の身を利することをしない」という意味。
これは留まって吉ではないでしょうか。
恐らくご相談者様のことは同僚として見ていて、異性としては見ていないようです。
男性ですから1%も気持ちがないかと言えば、そんなことはないでしょうが、理性が勝っている状態であると思われます。
「其の背に艮(とど)まり、其の身を獲(え)ず」というのは、気持ちを動かさないということですが、自分の分限を超えないという意味もあります。
また之卦は地山謙(ちざんけん)でした。これはリスペクトの卦です。
ですから、同僚の彼は奥さんのことを敬愛していてよき家庭人、よき夫でありたいと願っているタイプではないかと思われます。
地山謙(ちざんけん)は山(男性的で高い地位を暗示)が地(女性的で柔和なものを暗示)の下に謙(へりくだ)っている象です。
プロポーズで男性が膝をついて指輪を渡す、あのイメージです。
という事で、今回はご相談者様にとってはちょっとがっかりかな…という結果になってしまいました。
でもですね、ちょっと考え方を変えるとそんな素敵な方と一緒に仕事ができるということは、それはそれで喜ばしいことではないでしょうか?
「もし恋愛や結婚をするならこんなタイプがいいな」
そう思いながら生活することで、実際にそんなタイプの人(しかももっと自分にピッタリの人)を引き寄せてしまうというのは、引き寄せ界隈ではよくある話です。
波動が似ているもの同士が自然と引き寄せられてきますからね。
ですから、彼のことは一つの理想として、これまで通り楽しくお仕事をするのが咎(とが)なしかなと思い、そのようにお伝えしました。
お答えしながら、ひとつ思い出したことがあります。
ラコスケ(あつ森に登場するラッコ。ホタテをあげるといい事を教えてくれる)が
「結婚指輪をつけた男は、指輪の値段分ぐらいの価値が上乗せされている」
と言っていて「ラコスケいいこと言うな」と思ったんですが、実際に結婚している男性は結婚していない男性よりもプレミアム感があります。
だから既婚者を「いいな」と思ったときは、価値を上乗せしちゃってるかもしれないと自分を疑った方がいいです。
大抵の場合は、指輪の値段分よく見えてるだけです。
指輪を外したら、その他大勢のもっさりした男と同じです。
気をつけましょう。
逆に女性は離婚をするとプレミアム感が増します。
理由は…よくわかりません。