引き寄せの本を読んだり動画を見ているとよく「いい気分でいることが大事だ」と言っているのを見たり聞いたりします。なので、いい気分でいることが大事なのだな、ということはなんとなく分かりました。でも実際の毎日はいろんなことがありますし、嫌なことを言ってくる人はいるし、思い通りにならないことがたくさんあって嫌になります。それで、いい気分になるなんて自分には無理だ、だから引き寄せもできないんだ、とますます嫌な気分になります。
わかります!本当にそうです!
せっかく引き寄せの本など読んで「よーし!今日からはいい気分で生きるぞー!」と決心しても、ちょっと嫌なことがあると「あああああ〜」と気分がダウンして、こんなことぐらいでコケていては引き寄せなんて、私には一生無理なんじゃないかと落胆する。
そういう場面は本当によくあります。
そんなときどうしたらいいのでしょう?
私がエイブラハムを読んで実践していく中で分かったことをお伝えします。
Good Feeling(いい気分)で引き寄せを加速するやり方
エイブラハムはその著作「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話 」の中で、こう言っています。
「考えると幸せな気持ちになることに焦点を定めなさい。そして、さらに似たものが引き寄せられてくるまで、そこに焦点を定めておきなさい」
引き寄せというのは結局、どこにフォーカスするかという問題なんですね。
同じ出来事、同じ物事、同じ人物でも、見る方向によってよく見えたり悪く見えたりします。
良い面に注目すれば、良いものが引き寄せられてきますし、悪い面に注目すると、悪いものが集まってきます。
でも人間というのは、良い面よりも悪い面、上手く行ってることよりも上手くいかない部分に目が向いてしまうという性質があります。
エイブラハムが教えてくれる引き寄せの法則というのは基本的に、「意識して良い方を見るようにしなさい。そしたらもっと良いものが引き寄せられてくるから」というものです。
しかしそれはやけに難しいのです。笑
なぜなら、悪い面に注目するのが習慣になっているからです。
どこか悪いところがないかと探すのが習慣になっているからです。
そして発見したら、改善したり修理しなければならないと感じているからです。
そうすると改善しなければいけないことが、どんどん増えて嫌な気分になります。
そして、ああ、自分はこんなこともできていない…となってしまうのです。
そして嫌な気分が増していきます。
つまり、感情に勢いがついてしまいます。
その感情のことをエイブラハムはMomentum(勢い)と呼んでいます。モメンタム。
一度、感情に勢いがついてしまうとその方向を変えるのは難しいものです。
どどーーっと走り出した牡牛をストップさせたり方向を変えることは難しいですよね。そのくらい難しいものです。
ご相談者さまも「ますます嫌な気分になります」とおっしゃっています。
これは感情に勢いがついてしまっている状態です。
エイブラハムは勢いがつきすぎる前に感情に気づくことが大事だと言っています。
まだそれほど勢いがないうちに、自分の感情に気づいて方向を変えるのだと。
誰でも思考のパターンというのがあります。Aを見たらBという反応をするという、パターン化された思考です。
Aさんを見るといつもモヤる、とか。
そういう自分の感情に気づいたときは、そのままAさんに焦点を当てるのではなく、違うところに意識を向けるのです。
「考えると幸せな気持ちになること」に焦点を定めるのです。
そうやって感情に勢いがつかないうちに、気持ちを切り替えます。
これはちょっとだけ練習が必要ですが、慣れればすぐできるようになります。
それで、気分が悪くなるのはいいことです。なぜなら自分が今どんな気分でいるかに気がつくきっかけになるからです。一生の間、自分の気分に無自覚な人もいるんですよ。だから気づくということは偉大なことです。
と、このような感じで「いい気分」に調整していきます。
このような練習を重ねることで、変に、感情に勢いがつくことも避けられるようになってきます。
「今の自分が何を感じているか分からない」という方は、易に聞いてみるのもいいでしょう。
案外正直な自分の気持ちが分かったりします。
また、いい気分が大事というと、やたらとテンション高く振る舞ったり、カリスマオーラを発したりする人がいます。
「おりゃーっ!」と叫んだり、「今、高次の存在と繋がっています(キラキラキラキラ…)」とかいう方々です。
あのような方々を見ると、自分もああいう風にならなければ引き寄せはできないのか…だったら引き寄せなんかできなくていいや、などと誤解する方もいるかも知れませんが、あれは多分芸風だと思われますので、あまり気にする必要はありません。また、無理して誰かのようになる必要もありません。
ただ、自分が今どのように感じているか、それはいい感じなのか悪い感じなのか、そのことにだけ意識的になって、可能な限りGood Feeling(いい気分)を達成できるように心がけましょう。
今回は以上です。