雷山小過(らいざんしょうか)とは?
物事を調子に乗ってやり過ぎてしまうことを、小鳥が高く飛び過ぎて網にかかる様子になぞらえているのが雷山小過(らいざんしょうか)の卦です。
「小過は亨(とお)る。貞に利ろし。小事に可なるも、大事に可ならず。
飛鳥之が音を遺(のこ)す。上るに宜しからず、下るに宜しくして大いに吉なり」
小過のとき、願い事は叶います。小過の道をよく守っているのがよいでしょう。小さい事をするのはよいですが、大事なことをするのにはよくないとき。鳥が音だけを残して飛んでいった。上を目指して登って行くのはよろしくないが、下っていくのはよろしい。思いがけない吉事に出会うでしょう。
小過のとき、自分から進んで働きかけたり、物事を推し進めるのはNGです。何事もやり過ぎるのは禁物。腹八分を心掛けて、簡単なこと、すぐに出来ること、小さな事から取り組みましょう。小さな事をないがしろにせず、丁寧に取り組むことで願いは叶い、道は通っていきます。
雷山小過(らいざんしょうか)の恋愛運
今は背中合わせの状況にある2人です。あなたの勝手な振る舞いが、彼の気に触ったのかもしれません。少し態度を改める必要がありそうです。彼を思い通りに動かそうなどと思わないこと。相手をするのも控えめにして、おとなしくしていましょう。頭を低くして、彼をリスペクトしていることを伝えてください。謙虚に引き下がることで、宝物を受け取れます。
雷山小過(らいざんしょうか)初爻の恋愛運
飛鳥(ひちょう)以て凶。
雷山小過はちょっとやり過ぎなとき。初爻は小鳥が高く飛び上がろうとしています。かわいい小鳥のように彼にあれやこれやとしてあげたい気持ちがありそうです。でも積極的な行動はNG。女性が恋愛の場面で積極性を見せて、いいことはひとつもありません。控えめ過ぎるくらいがちょうどいいのです。
雷山小過(らいざんしょうか)2爻の恋愛運
其の祖(そ)を過ぎ、其の妣(ひ)に遇う。其の君に及ばず、その臣に遇う。咎なし。
雷山小過は少しやり過ぎ、小さいものが過ぎるとき。二爻は、祖父をスルーして祖母に会います。君主には会えませんが、その臣下には会えるでしょう。お目当てのあの人には会えないかもしれませんが、まあまあの線で満足です。意外とそこに福があるんですよ。
雷山小過(らいざんしょうか)3爻の恋愛運
過ぎずして之をふせぐ。従(したがい)てあるいは之を戕(そこな)う。凶。
小過は控えめが吉。三爻は、やり過ぎないことで災難を逃れます。どうでもいいことにズルズルと関わっていると、危険なことになりそう。自分の身をしっかり守ってください。積極NG。一生懸命消極的に。あまり派手にはしゃぐのもよくなさそう。
雷山小過(らいざんしょうか)4爻の恋愛運
咎なし。過ぎずして之に遇(あ)う。往けば厲(あや)うし。必ず戒めよ。永貞(えいてい)用うる勿(なか)れ。
小過は少しやり過ぎ。四爻は、咎なしですから問題はないときです。やり過ぎないことで目当ての彼に出逢うでしょう。積極的に進んでいくと彼の負担になるときですから、控えめな態度で用心し過ぎるぐらいに用心してください。でもいつまでも同じ態度でいないこと。リスペクトが開運の鍵です。
雷山小過(らいざんしょうか)5爻の恋愛運
密雲雨ふらず。我が西郊(せいこう)よりす。公戈(よく)して彼の穴に在るを射る。
小過は控えめに過ごすのがよいとき。雨はいずれ降り出しますが、今日ではありません。その滞りを打開するために恭順な二爻の賢人を捕らえて役立てるとあります。彼のことはしばらくそうっとしておいてあげましょう。ちょっとやきもきするかもしれませんが、お目当てのものは手に入ります。
雷山小過(らいざんしょうか)上爻の恋愛運
遇わずして之に過ぐ。飛鳥之に離(かか)る、凶。是(これ)を災眚(さいせい)と謂(い)う。
雷山小過は積極NGのとき。上爻は、やり過ぎてしまったようです。大切な人に会うことができず、行き過ぎてしまいます。高く飛び過ぎた鳥は網にかかって動けなくなります。これを大災難と言います。彼をコントロールしようとすると、必ず結果は悪いです。消極的なことに、自分が弱いことに自信を持ちましょう。