今回のお客様は、個人で事業を営まれている方です。
新規で取り組みたいことがあるのだけど、
今まで経験がない分野なのでなんとなく恐い。
でも挑戦したくて準備はしてきた。
上手くいくかどうか、占ってほしいということでした。
わかります。
今までやったことのないことに取り組むのは勇気がいりますもんね。
出た卦は、雷水解(らいすいかい)でした。
雷水解(らいすいかい)とは
解決、解放をあらわします。
厳しい冬が終わり、うららかな春へ向かう運気です。
氷が溶けて、水が流れ出します。
これまで行き悩んでいたことが解決に向かうとき。
苦労は報われるでしょう。
「雷」は活発に動く様子、
「水」は困難、険難を示しています。
なので、動くことで困難が解消されるという意味です。
さらに、解消されるだけでなく、
冬の次は春ですから、昇進、栄転など
これまでの苦労が吹き飛ぶような、いいことが待っています。
「新分野への取り組み、ぜひ積極的に取り組むのがよさそうです」
とお伝えしたところ、
ハッと明るい顔になって帰っていかれました。
全部いいカードばかり?
ときどき、こういういいカードが出たときに
「全部いいカードばっかりなんじゃないの?」
つまり、
調子のいいことばっかり言ってるんじゃないの?
と疑う人がいるんですけど、
そんなことはないです!
「どん詰まり」とか「繰り返される艱難」とか
動かない方がいいよっていう卦もちゃんとあります。
でもあんまり出ることは少ないです。
なぜか?
おそらくほとんどの人が心配しすぎなんだと思います。
私も含めて。
心配事の99%は実際には起こらないと言われていますよね。
でもつい心配することをやめられない。
なので、易にきくと
「心配するほどのことは起こらないよ」と
教えてくれる。ということなのだと思います。
雷水解(らいすいかい)を信じてよかったこと
私の話で恐縮なんですけど、
今年の3月ぐらいにこの雷水解(らいすいかい)が
出たことがありました。
趣味で書道をやっています。
師匠のすすめもあり、毎日書道展へ出品することになって
年明けから黙々と練習に励んでいました。
しかし字が小さい上に枚数が多く、
規定の枚数を書き上げるのに恐ろしく時間がかかる。
なんとか書き上げて師匠のところへ持っていくと
びゃーっと赤で直されて返ってくる。
また書く→直される→書く、の繰り返しで
ちょっと心折れそうになったとき、易にきいてみました。
がんばったからって入選の保証はないし、
あんまり上達しないし、むしろぜんぜん下手だし、
期日に間に合う気がしないし、これってどうなのよ?と。
そのとき出たのが雷水解(らいすいかい)。
しかも上爻。
「高い塀の上に止まっている隼(はやぶさ)を撃ち落とす」
というメッセージでした。
そうなんだ!とそこから心機一転、取り組んだ結果
なんと、入選を果たすことができました。
びっくりです。
10年やっててもペーペー扱いの世界ですからね、書道界は。
まさか自分が?と狐につままれたような気分でした。
信じて最後まで書き続けてよかったです。
雷水解(らいすいかい)まとめ
雷水解(らいすいかい)が出たときは、
これまでの苦労やとらわれから開放されて、
自由になったり、我が世の春を謳歌するときです。
困難もあと少し!
ここでメゲてはすべてがパーです。(←これもある意味解放ですが)
ここはぜひ積極的に取り組んでチャンスをつかんでくださいね。