沢火革(たくかかく)の恋愛運は？大変革が起きるとき

「君子豹変」という言葉があります。これは易経の沢火革上爻が原典です。

最近は「自分の都合でコロッと態度を変える」という悪い意味で使われることもありますが、本来は「君子は善なる方へ速やかに変わる」という意味です。

その変わりようが、豹の毛皮が一新するように鮮やかで速やかであることを「豹変」と言ったのですね。

沢火革(たくかかく)はどんな意味？

上卦の沢は秋、下卦の火は夏をあらわします。

夏から秋へ向かうとき、虎や豹の毛が抜け替わり、一新するように政治的な体制がガラッと変わる様子、そこから革命を意味します。

「革」の字のもとの意味は、動物の皮でした。皮を作り変えて、別の形のものを作ることから「旧を改め新しきに従う」という意味が生まれたのですね。

易経の原典にはこうあります。

已日(いじつ)にして乃(すなわ)ち孚(まこと)あり。
元(おお)いに亨(とお)る。貞に利(よ)ろし。
悔い亡(ほろ)ぶ

改革が成就した。あなたは信頼を得ている。
大いに成功する。
忍耐努力の結果、成功に至る。
後悔は無くなる

信頼があるので、革命的な大きなことも成功に導くことができるでしょう。

信頼があり、私心なく人々の希望を満たすことができる人ならば、リーダーとして革命を推し進めることができます。

このとき、独断はNGです。用意周到に、周りの意見も取り入れることでよりスムーズに変化を起こすことができます。

仕事でも体制に大変化があって、新しいやり方に改まったり、人事異動などあるとき。

サラリーマンであれば、古参と言われる古い考え方の人たちが退場し、新しい体制に生まれ変わります。

変化のときであり、運も好調。

チャンスです。

変化の時期が迫っています。運も好調で強いときです。

これまでグズグズだった関係も、美しいものに生まれ変わるでしょう。変える必要のあることはきっぱりと変えることで運がひらけます。

自分が変わることで相手も変わるでしょうし、その力があるときです。

あなたは信頼を得ています。大胆に美しく大改革を起こしてください。誠意と真心がキーワード。

結婚に関しては、「あらたまる」なので、初婚よりも再婚に良いと言われています。

鞏(かた)むるに黄牛の革を用う。

沢火革は革命のとき。初爻は軽挙妄動しないように牛の皮で縛りつけています。まだ時期が来ていないようです。はやる気持ちを抑えて、じっとしているのが得策です。今のうちにできる準備をしておきましょう。実行はもう少し先。

已る日にして乃ち之を革(あらた)む。征けば吉。咎なし。

沢火革は、改革・革命の卦。現状維持では立ちいかなくなってきました。変革の時です。相手の気持ちも本物。ですが焦りは禁物。しっかりと時期を見極めてください。勝利はあなたのものです。

征けば凶なり。貞しけれど厲(あや)うし。革言三たび就(な)る。孚(まこと)有り。

沢火革は革命、がらっと変わるとき。三爻は、まだ時期が来ていません。あまりに急激な変革は反動が大きいです。周りの様子を見ながらじっくりいきましょう。心は通じ合っていますので、落ち着いて。

悔(く)い亡ぶ。孚(まこと)ありて命を改む。吉。

沢火革は改革、革命のとき。四爻は、後悔することがなくなりました。真心が通じて、周囲の信頼も厚いです。改革に着手してOK。成し遂げることができます。大吉です。

大人(たいじん)虎変(こへん)す。未だ占わずして孚(まこと)あり。

沢火革は変革、革命。五爻は、いよいよ革命が実現するとき。占う必要もないくらいの吉運です。虎の毛皮が変わるように、鮮やかに大変革を成し遂げることができます。お互いの信頼があればこそです。

君子豹変す。小人面を革む。征けば凶。貞に居れば吉。

沢火革はガラッと変わるとき。君子は豹の毛皮が変わるように鮮やかに変革を成し遂げた。器の小さい者は表面だけ変わったフリをしている。これ以上進むのは凶。今の状態に安んじていれば吉。過度に求めると不利な状況に。

沢火革(たくかかく)が出たときは、まさしく改革のとき。

現状維持はもう終わりです。古いものはその役割を終えました。

何をどう変革したいかは人それぞれでしょうが、どうせなら、豹のように美しく変身したいですね。

ガオー！