天地否(てんちひ)とは?
天地否 (てんちひ)は、天はどこまでも上を目指し、地はどこまでも下に下る象。陰と陽がお互いに離れていき和合しません。
「否は之れ人に匪(あら)ず。君子の貞に利ろしからず。大往き小来たる」といい、人の道が行われず、君子が道を守っていてもうまくいかない、大人物は去っていき小物ばかりがやってくるときです。
そんな…!😨
と、以前はこのような卦をいただくとショックを受けていました。
「上手くいかないのかな〜?」と不安になることもありました。
でも違うんですよね。易は、衰運の時にどう対処したらいいか教えてくれているのです。そのことが分かってから、悪い卦も怖くなくなりました。
天地否(てんちひ)の恋愛運
2人の心が離れていき、和合しません。話し合いも不調和です。この卦が出たときは、そもそも話し合いができていないことも多いです。相手に多くを求めすぎているのかも。最後に2人で笑ったのはいつですか?そのときのことを思い出してみましょう。
天地否(てんちひ)初爻の恋愛運
茅(ちがや)を抜くに茹(じょ)たり。其の彙(たぐい)を以てす。貞吉、亨る。
天地否は、大往き小来たるとき。茅(ちがや)の草は一本引っこ抜くと周りの草も繋がって抜けます。小さな一つの行動がきっかけになって、もっと大きな良いことが引き寄せられてくるでしょう。道にかなっており吉です。うまくいきます。
天地否(てんちひ)2爻の恋愛運
包承(ほうしょう)す。小人は吉。大人は否にして亨(とお)る。
優れた人物がやってきて包み込んでくれます。力のない人はそれで救われるでしょう。しっかりした人はそれを断り、自分の道を守って吉を得ます。現状を受け入れるのか、自ら主導権を握っていくのか、ということです。深いところで気持ちは応じあっています。どちらを選んでも悪くない結果を得るでしょう。
天地否(てんちひ)3爻の恋愛運
羞を包む。
天地否(てんちひ)の「否」は口を塞いで喋れない様子。二爻は、恥ずかしく思うことがあり、口をつぐんでいます。意思の疎通がはかれません。喋れないのは辛いよね。そんなに恥ずかしがらなくてもいいのにね。
天地否(てんちひ)4爻の恋愛運
命(めい)有り咎(とが)无(な)し。疇(たぐい)祉(さいわ)いに離(つ)く。
天地否は塞がって通じない時代。四爻は、その時代も半ばを過ぎて泰平の世へ近づいていきます。君子からの命を受けて、君子のために努力することで大きな幸せを得るでしょう。お互いを信頼できるパートナーとして、ここからは徐々に願うことを行えるようになっていきます。
天地否(てんちひ)5爻の恋愛運
否を休す。大人は吉。それ亡びん、それ亡びん。苞桑(ほうそう)に繋ぐ。
ふさがって通じない否が一旦お休みです。物事をよく分かった人物にとっては吉。でも滅びるかもしれないと用心は必要でしょう。危険なときであることには変わりありません。慎重に愛を育てていってください。
天地否(てんちひ)上爻の恋愛運
否を傾く。先には否(ふさ)がり後には喜ぶ。
否はこれ人に匪(あら)ず。と言い、何を言っても信じてもらえないし、陰陽が和合しないときです。上爻は、そのような否の気運が終わり泰平の世になっていくとき。この先には喜びが待っています。ふさがっていたことが通じる喜びよ!👍