
ある日のエイブラハムワークショップからの切り抜きです。
今回の質問者(女性)は、限界ギリギリで生きる「悲劇のヒロイン」から脱却したがっています。
それに対してエイブラハムは、人は通常、順風満帆な物語より、どん底から這い上がるドラマチックな劇的展開に興奮するものだと言っています。
そして、願望と自分の波動が離れている時は大きく感動し、次第に波動が整って受け入れ態勢になると、かつてはあれほどワクワクしたものが「ごく自然な次のステップ」にしか感じられなくなってしまう。
それを克服し、魔法のような興奮をキープする方法はあるのでしょうか?
悲劇のヒロインの葛藤
質問者:
ここに来られて嬉しいです。私は変化を受け入れる準備ができているのだと思います。
私の質問は『ギリギリの崖っぷちで生きる』ことについてです。
私はそのエキスパートになってしまっていて、最終的に分かったのは、自分がいわゆる『ドラマクイーン(悲劇のヒロイン役)』なっていたということです。
奇跡が見えて、この上なく素晴らしい魔法を起こすことができるのですが、それはいつもギリギリの限界寸前なんです。これは、一体なにが起こっているのかを知りたいです。
エイブラハム:
エスターもかつては「自分は危機的な状況でこそ輝くのだ」と言っていました。今はもうそんなことは言いませんが。
私たちは彼女に、彼女がそうなってしまう理由は、危機によって集中力が高まり、集中すると強力なエネルギーを呼び起こすからだと説明しました。
あなた方は壊れたものを修復することによって、チェックリストにチェックを入れることに慣れてしまっているのです。
そこにはいくらかのドラマチックな要素がありますからね。
だから今日、これほど啓発され向上している人々の集まりの中でさえ、もしあなたが大いなる悲しみと苦闘から見事な勝利を収めたストーリーを語ってくれたとしたら、聴衆は総立ちになり拍手するでしょう。
なぜなら本当に深~い穴にはまり込み、そこから自力で這い出すことは、ただ「いつまでも幸せに暮らしました(ハピリーエバーアフター)」の物語よりも、ずっとずっと刺激的だからです。
人は「彼女はただいつまでも幸せに暮らしました」の映画や本なんて書きませんね。書けばいいのに。
次の論理的なステップを見つけること
質問者:
では…ギリギリの崖っぷちになることなく、魔法のような興奮と刺激を維持する方法はないのですか?
エイブラハム:
ありません。(会場笑い)
質問者:
ああ…なんということ…。(会場大爆笑)
エイブラハム:
その理由を説明しましょう。
あなたが何かを望んでいて、波動的にそこからとてもかけ離れているとき、あなたはそのアイデアを思うだけで飛び上がりそうなほど感動します。
「もしそれが実現したら!私は世界一幸せな人間になれるわよ!!!」なんて言うわけです。
しかし、あなたが波動的にそれを受け取る準備ができている地点に到達した頃には、それはまるで「ごく自然な次のステップ(Next logical Step)」のように感じられます。
つい先日、エスターとジェリーにこんなことがありました。
(注:エスターとジェリーはご夫婦で、以前は巨大なキャンピングカーでアメリカ中を回ってエイブラハムの教えを伝えていました。)
彼らは新しいキャンピングカーを注文したばかりで、それはエスターが初めて動く乗り物を見て以来ずっと欲しかったものでした。
彼女は物心ついたときからずっと、これを夢見てきたのです。
そして今、彼らはそれを注文し、2月に受け取りに行く予定です。
そしてエスターはジェリーにこう言ったのです。「なんだか、ごく自然な次のステップのように感じる…」
「心臓が飛び出すほど興奮したいし、息が止まるほど感動したいし、嬉しくて夜も眠れないくらいでありたいんだけど…でもごく自然な次のステップのようにしか感じない…」と。
20年前、彼女が本当に、本当に、本当に、本当に、心からそれを欲していたときなら、手に入れるというアイデアだけで彼女を興奮の坩堝(るつぼ)へ、恍惚の境地へと連れて行ったことでしょう。
その頃の彼女は波動的にとても遠いところにいたからです。分かります?
そして今の彼女は、それがごく自然な次のステップに感じられる波動の場所にいるため、そこからの強い刺激(ゾクゾクする感じ)は得られないのです。
つまりあなたが言っているのは、「自分が今いる場所」と「望むものの場所」との間に波動のギャップを作ってしまうことなく(波動的に近いまま)、これから来るものに対して興奮し続けるにはどうすればいいか、ということです。
ですから私たちは言います。私たちが提案しているのは、自分たちが知っている「法則」に対して集中し、胸を高鳴らせ続けることです。
「私たちがなれないもの、できないこと、持てないものは何もない」というアイデアに、興奮し続けるのです。
自分を崖っぷちに追い詰めることなくワクワクを保つ
ソース・エネルギー(源のエネルギー)は常に流れており、私たちはいつでもそれにアクセスでき、好きなように利用できる。
このアイデアに胸を高鳴らせてください。(注:割ととんでもないことを言っています。)
そのワクワクした状態を保てるように、思考を整えていくのです。
ただし、望んでいるものを「信じられない」と思ってしまうほど興奮しすぎないような場所へです。
ジェリーは私たちに出会う何年も前に、こう言っていました。
「目標は、遠くに設定しなさい。ただし、あなたを興奮させる程度に遠くして、落胆させるほど遠くにしてはいけないよ」と。
まさにその通りです!
言い換えれば、あなたがそれを程よく望んで集中するなら、それは良い状態にあります。
しかし、今の自分が信じているものをはるかに超えたものを望むなら、あなたは自分を追い詰めすぎているのです。
そして今日、私たちはこう言います。
自分が望むものについて、心地よく感じられる限りは具体的に考えなさい、と。
そうすれば、自分が信じていないものを求めているかどうかがわかります。
ですから…あなたの仕事は、ただ自分自身と願望とを「波動的に一致(ALIGN)させる」ことです。
私たちがあなたの質問に、これほど率直かつ大胆にお答えした理由は、あなたが願望と波動的に一致した瞬間に、それは「ごく自然な次のステップ」のようにしか感じられなくなってしまうからです。
両方を同時に手に入れることはできません。
波動的に一致していない状態と、一致している状態を同時に保つことはできないということです。
そしてその、「調和していない(ズレている)」というわずかなエッジこそが、とても刺激的に感じる理由なのです。
そして完全に一致したとき、あなたはこう言うのです。
「ああ、やっぱりね。そうなると思ってた」と。
(注:つまり引き寄せというのは目標地点に一致するように波動を調整していくことです。どんなタイプの目標であれ、波動の調整により達成しようという教えです。なぜならそれ以外の方法は、労多くして巧少ないからです。)