雷沢帰妹(らいたくきまい)とは?
雷沢帰妹(らいたくきまい)は、沢☱の若い女性が、雷☳の男性を追いかけて結婚を迫っている様子です。そしてそれを「帰妹(きまい)は、征(ゆ)けば凶。利(よろ)しきところなし」と言っています。これは、女性が男性に媚を売って結婚を迫るのは、道に反しており、そのまま進めば失敗する。良いところがひとつもないという意味です。
このことから雷沢帰妹(らいたくきまい)は、正当ではないこと、身分違いの恋、やり方がちぐはぐなこと、などを表します。女性にとっての婚姻は、自分が先に立って進めるものではなく、迎えられて応ずるというのが本来のあり方なのですね。もし焦りの気持ちがあったら、手放してみましょう。
雷沢帰妹(らいたくきまい)の恋愛運
帰妹(きまい)のちぐはぐさは、女性が男性を追いかけることに起因しています。今のあなたの行動は、積極的すぎるのかもしれません。もう少し控え目でも大丈夫です。彼に敬意を払ってください。あるがままの彼を愛するのが賢い女性です。
雷沢帰妹(らいたくきまい)初爻の恋愛運
帰妹(きまい)娣(てい)を以てす。跛(あしなえ)能(よ)く履む。征きて吉。
雷沢帰妹は進み方がちぐはぐなこと。初爻は、立場の低い女性です。ですが、身分相応に控えているので問題ないとします。能力が高くても立場をわきまえて、身を慎んでいるので、進んで行って吉。娣(てい)というのは、正室が嫁ぐ際に一緒に嫁ぐ女性のこと。側室とか第二夫人のような感じでしょうか。
雷沢帰妹(らいたくきまい)2爻の恋愛運
眇(すがめ)能(よ)く視る。幽人(ゆうじん)の貞に利ろし。
雷沢帰妹(らいたくきまい)は順番が正しくないこと、不釣り合いなこと。二爻は、目が悪いのですが、よく見ることができます。幽人(ゆうじん)とは世俗のゴタゴタに巻き込まれない孤高の人。周りのことはあまり気にせず、マイペースで淡々といきましょう。それが正しい道。
雷沢帰妹(らいたくきまい)3爻の恋愛運
帰妹(きまい)以って須(ま)つ。反(かえ)りて帰(とつ)ぐに娣(てい)を以てす。
雷沢帰妹は、正当でないこと。三爻は、正式な結婚はしていないけれど、恋人同士として深く関わっている二人です。愛人というとちょっと聞こえが悪いですが、ウエストミンスター公爵とココ・シャネルのような関係と言えばいいでしょうか。シャネルは「公爵夫人はたくさんいるけれど、ココ・シャネルは一人だけ」と言い放って公爵からのプロポーズを断ります。さて、あなたはどうする?
雷沢帰妹(らいたくきまい)4爻の恋愛運
帰妹期を愆(すご)す。帰(とつ)ぐを遅(ま)ちて時有り。
雷沢帰妹は、順番などがちぐはぐなこと。四爻は、身分が高く賢明な女性。真面目で自分に妥協しないため、嫁ぐのが遅くなってしまいました。焦らず待っていたところ、相応しい男性に出会えました。望んでいることは時期が来れば叶います。
雷沢帰妹(らいたくきまい)5爻の恋愛運
帝乙妹を帰がしむ。其の君の袂(たもと)は、其の娣(てい)の袂(たもと)の良きに如(し)かず。月望に幾し。吉。
雷沢帰妹は身分違いの恋。五爻は、帝が自分の妹を臣下に嫁がせました。その女性の衣装は側室のものよりも質素でした。身分や能力が高くても驕らず控えめです。慎み深く夫を立てる態度が、満月に近い月のように美しい。正妻の道にかなって吉です。和宮降嫁を彷彿とさせる爻辞です。
雷沢帰妹(らいたくきまい)上爻の恋愛運
女筐(きょう)を承けて実なし。士羊を刲(さ)きて血なし。利ろしき攸(ところ)なし。
雷沢帰妹は、ちぐはぐ、ボタンの掛け違い。上爻では、女性が結納の贈り物を開けたところ中が空っぽでした。男性は宴のために羊を捌いたら血が出ませんでした。これは、婚姻するに当たって、お互いに何も心がこもっていないことを言っています。よいところがありません。
雷沢帰妹(らいたくきまい)のまとめ
雷沢帰妹(らいたくきまい)というのは、「名より実を取る」ようなときです。
天国への生まれ変わりよりも、現世利益ですね。ちゃっかりしたイメージがあります。
自分の利益だけでなく、相手の利益のことも考えられるようになったら、現世利益を確保しつつ、天国への扉も開かれるのではないかと思います。
雷沢帰妹(らいたくきまい)のメッセージを読み解く
実際のご相談に対する易からのメッセージです。